あぶない 予感に
ためらう ような
うすい 情じゃ
こいじゃなし
桜の宴に（唄う都々逸）
咲いて 散るのが ことわり なれど
蕾で 摘まれる 花もある
命 むなしや 開かぬ 桜
無念 哀れに ついえゆく
浮かれ 花見の お前の 胸に
花は あるのか 咲いてるか
るのが ことわり なれど 蕾で 摘まれる 花もある 命 むなしや 開かぬ 桜 無念 哀れに ついえゆく 浮かれ 花見の お前の 胸に
満ち足り顔（唄う都々逸）
拝み たいほど
満ち足り 顔の
昼酒 ジジイにゃ
かなわねー
卒業式（唄う都々逸）
道ならぬ
恋を 卒業
できずに 抱かれ
落第 続ける
春の夜
反りの合わない夫婦（都々逸の創作）
反りの 合わない
夫婦と 言うが
抜き差し 重ねる
刀鞘
日陰者（都々逸の創作）
日陰 暮らしを
こらえて みても
どうせ 消える身
残り雪
立派な教え（都々逸の創作）
立派な 教えも
長々 聞けば
耳を 抜けてく
ただの音
成人の日に（都々逸の創作）
脇も 分かれも
回りも あるが
一つ ないのが
戻り道
七草粥（都々逸の創作）
粥を炊くのが
面倒ならば
酒に七草
浸し飲め
