都々逸の創作
可愛い女にゃならないものと決めた誓いを揺らす人 カワイー オンナニャナラナイ モノトキメタ チカイヲユラスヒト
二人それぞれスマホでゲームデートの場所はメタバース フタリ ソレゾレスマホデ ゲームデートノ バショワメタバース
酔ってつぶれて見た初夢は鷹が茄子食う富士を背に ヨッテ ツブレテミタ ハツユメワタカガ ナスクウフジヲセニ
あけましておめでとうございます 卯年にちなみまして兎をお題の都々逸で新年のご挨拶とさせていただきます ぐっすり眠った兎のほうが勝った亀より気持ちいい グッスリ ネムッタウサギノ ホーガカッタ カメヨリキモチイー
百と八つでおさまるものか俺の煩悩乱れ撞き ヒャクト ヤッツデオサマル モノカオレノ ボンノーミダレヅキ
出した外套吊して眺め仕舞う春の日想う今朝 ダシタ コートヲツルシテ ナガメシマウ ハルノヒオモウケサ
虫や獣や草木さえも生きるつらさを耐え忍ぶ ムシヤ ケモノヤソウモク サエモイキル ツラサヲタエシノブ
いくらナイフを研いではみても使わぬままでは役立たず 奧にしまった正宗よりも腰の竹光役に立つ イクラ ナイフヲトイデワ ミテモツカワヌ ママデワヤクタタズ オクニ シマッタマサムネ ヨリモコシノ タケミツヤクニタツ
風に吹かれて二人の夜道満ちてきそうな月あかり
此処で輝く宝は見えず遠い彼方の影を追う ココデ カガヤクタカラワ ミエズトーイ カナタノカゲヲオウ
食って食い過ぎ肥満で病んでやつれて痩せれば往って来い クッテ クイスギヒマンデ ヤンデヤツレテ ヤセレバイッテコイ
とぼけた浮世の下らぬ酒で今日も人生無駄づかい トボケタ ウキヨノクダラヌ サケデキョーモ ジンセームダヅカイ
ガキは素直にためらいなしに親の威光を笠に着る ガキワ スナオニタメライ ナシニオヤノ イコーヲカサニキル
仕事なおざりこらえる妻も夜のおざなり許さない シゴト ナオザリコラエル ツマモヨルノ オザナリユルサナイ
酒のせいだと医者から言われ不安紛らすコップ酒 サケノ セーダトイシャカラ イワレフアン マギラスコップザケ
はたとそよいだ初風抜けて二人の間のあきを知る ハタト ソヨイダハツカゼ ヌケテフタリノ アイダノアキヲシル
変換候補に浮気の相手他の言葉を入れまくれ ヘンカン コーホニウワキノ アイテホカノ コトバヲイレマクレ
咲いて散るのが花ではあれど咲かず摘まれる花もあり サイテ チルノガハナデワ アレドサカズ ツマレルハナモアリ
握る ナイフを笑って 向けて嘘よ 殺るなら知らぬ間よ youtu.be
男浴衣を彼女が着せて高い帯位置微笑まし オトコ ユカタヲカノジョガ キセテタカイ オビイチホホエマシ
ずっと木になるその実が急に色づき熟せば木も揺れる ずっと気になるその身が急に色づき熟せば気も揺れる
天の神様 不粋な方よ人の恋路の 邪魔をする 一年こらえた 逢瀬であればたった一夜じゃ やりきれぬ 天の川原を 七夕くればながめる人たち 何を見る テンノ カミサマブスイナ カタヨヒトノ コイジノジャマヲスル ヒトトセ コラエタオーセデ アレバタッタ ヒト…
酒を飲んだら眠たくなるし起きれば飲みたくなる仕組み サケヲ ノンダラネムタク ナルシオキリャ ノミタクナルシクミ
気がつけば明けの七つの酔いどれカラス帰る古巣にゃ鬼ガラス キガツケバアケノ ナナツノヨイドレ カラスカエル フルスニャオニガラス
危険な香りに躊躇うようなうすい情けじゃ恋じゃなし キケンナ カオリニタメラウ ヨーナ薄い ナサケジャ濃いジャナシ
濡れて行くのはまだまだ早いつゆの始めも来ぬうちに ヌレテ イクノワマダマダ ハヤイツユノ ハジメモコヌウチニ
すぐに何度もいきたい女余韻に浸るも旅なのに スグニ ナンドモイキタイ オンナヨイン ヒタルモタビナノニ
人生は夢の如しと説いてる方の寝惚け眼はそのせいか ジンセーワユメノ ゴトシトトイテル カタノネボケ マナコワソノセーカ
戦争はあちらの正義とこちらの正義いつも正義が引き起こす センソーワアチラノ セイギトコチラノ セイギイツモ セイギガヒキオコス
今週のお題「復活してほしいもの」 一度果てても復活してとすぐにねだられしょげている イチド ハテテモフッカツ シテトスグニ ネダラレショゲテイル 「ねだる」を漢字で書くと「強請る」になるようだ。これは「ゆする」とまったく同じ漢字である。 強請る(…