都々逸と作詩

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知り合いがアダルトビデオに出演したことを告げ口された夢を見た 

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知り合いがアダルトビデオに出演したことを告げ口された夢を見た。

彼女はけっこう興奮しているような表情であった。そこから感じたのは、何か怒りのようなものを抱えているのではないだろうか、ということである。さらに表情だけでなく、怒りを感じさせる口調で、彼女は私に訴えてきたのである。

「鈴木君がアダルトビデオに出てるんだって、本当にサイテーよね」

 

彼女がどうやって知ったのかは分からないが、鈴木君が男優としてアダルトビデオに出演していることを突き止めたようである。

 

そのビデオ作品がどんな内容のものなのかまで私は知らないが、彼女から鈴木君のアダルトビデオ出演を告げられた時に、なぜかその作品のパッケージ写真が頭に浮かんだ。 

夢の中の出来事なのですべては頭の中に浮かんでいることではあるが、さらに頭に浮かんだのである。

何だか薄らボケたイメージではあるが、女優の姿が大きく写っているパッケージ写真であった。つまり、その作品は女優が主演していて、男優はその相手役として女優を引き立てる役割で出ているような、まあ一般的な種類のアダルトビデオであろう。鈴木君の主演作品ではないようである。

 

私は現実世界での鈴木君のことを知ってはいるが、決して親密な仲ということはない。少し話しをしたことはあるが、普段は会ってもせいぜい軽く挨拶をするくらいの関係だ。 

ただ鈴木君の日頃の素行からはアダルトビデオへの出演など想像することすらできない。かなりまじめな性格だと思うし、あまり融通のきかない堅い人物で、そのせいか要領の悪さが気になることもある。 

また、鈴木君のアダルトビデオ出演を告げてきた彼女とも私はさほど親しいわけではない。鈴木君に較べれば若干は親しいかもしれないがプライベートでは会ったこともないような間柄だ。

 

私と彼女と鈴木君がどんな人間関係にあるのかを説明するのは難しく、それを書こうとすると、とても長い文章になってしまうだろうし、なおかつ、それで理解していただけるかどうも分からない。
それに、私はもちろん、彼女も鈴木君も実在の人物ではあるのだが、夢の中の人間関係は現実とは少し違うような気もするので、それも踏まえて説明しようとすると複雑怪奇なことになりそうだ。

そこで分かりやすいように、この三者の人間関係を、学校のクラスメイトに喩えて説明してみよう。私と鈴木君は同じクラスにいてお互いに知ってはいるが、あまり親しくない間柄である。
彼女とも、私はさほど親しくはないが、クラスメイトで教室の席が近いため、会話を交わす機会はわりとある。そんな感じだ。
また、その彼女と鈴木君の関係も、私と鈴木君の関係と同様で、クラスメイトでお互いに知ってはいるが、あまり親しくない間柄だと思う。

 

そんな彼女が、鈴木君のアダルトビデオ出演を告げ口してきただけでなく、さらに、
 「どうしてアダルトビデオになんか出たのか、鈴木君に聞いてきてよ」
と、何とも迷惑で厚かましい依頼を私にしてきたのである。

 

なぜ彼女はそこまで鈴木君のアダルトビデオ出演が気になるのだろうか。彼女は鈴木君のことが好き、恋しているため、アダルトビデオ出演に対する言いようのない憤り、あるいは嫉妬のようなものを感じているのであろうか。それが、彼女を怒りへと導いているのか。つまり恋するゆえの怒りなのであろうか。

しかし、普段の振る舞いなどから私が見たところでは、彼女は鈴木君のことをまったく気にも留めていないか、むしろ軽蔑しているかのようなところがある。まさか、彼女が鈴木君のことを想っているなどありえないように思える。

とはいえ、恋とは分からないものである。誰が誰のどこに、どんな風に惹かれるのかなんて見当もつかない。他人にはまったくもって不思議で理解不能な恋愛関係は世の中に溢れるほど実例がある。彼女が鈴木君に恋心を抱いていたとしても、驚きながら認めざるを得ない。

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いいや、目を覚まそう。根本的な問題はそこではないはずだ。とりとめのない夢の中お話しよりも、「どうして私はそんな夢を見たのか」その原因を探る方がよほど重要であるはずだ。 

「彼女は鈴木君のことをまったく気にも留めていないか、むしろ軽蔑しているかのようなところがある」と、私は感じつつも、その深層に恋の匂いを感じて、それが潜在意識を刺激してこの夢を紡ぎ出したのであろうか。

また、私は無意識の内に彼女のことが気になっていて、それが夢の中に彼女を登場させたのであろうか。思い当りはないのだが、そういうこともあるうるのだろうか。

 

夢の中で、彼女から「鈴木君がアダルトビデオに出た理由を聞いて」と、頼まれた私は、しかたがなく聞きに行った。行ったというよりは、聞きに行こうと思ったら目の前に鈴木君がいたと述べた方が正しい。そして目の前の鈴木君は、私が口を開く前にこう言った、
「そうなんだよ、あの子からいきなり『どうしてアダルトビデオになんか出たのよ! あんたサイテーよ』って怒られたんだけど、わけ分かんない」

 

私が口を開く前に鈴木がそう言ったということは、私より前に、彼女が自分で鈴木君に会って怒ったことになるが、それについて夢の中の私は何とも思わなかった。

ただ鈴木君の言い分を聞いてすぐに私は、
「まあ、そうだよな。俺の方がもっとわけ分かんないけどな」
と、思っただけだった。

 

この夢について覚えているのはここまでである。 
続きはあったような、なかったような、曖昧模糊な感じだが、夢の先なんていくらでもあるような気がしている。