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免許証のリモート更新(雑記)

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このコロナ禍の中、運転免許証の更新に行ってきた。
緊急事態宣言下ではあるが会場はけっこう混雑していた。

新型コロナウイルスへの感染やそのおそれを理由に、運転免許証の通常の更新手続を受けることができない・できなかった方についての対応」については、警察庁のページにある。しかし、知らない人も多いだろうし、知っていても色々と面倒そうなので、更新センターに行く人が多いのだろうと思う。

 

更新の講習を受ける部屋は、窓を開ける、空気を流す、椅子を1つ空けて座る、などの対策はされていた。

ただし、椅子を1つ空けて座るといっても、椅子と椅子の間はまったく隙がなくくっついている状態なので横間隔は大して空いていなかった。前後の間隔も人がやっと通れるくらいしか空いていなかったので、全体的にかなり密な状態であった。

 

 

そこで、もし仮に行政当局によって発案された場合、
「運転免許証の更新を自宅等からリモートで行うのは可能だろうか?」
について考えてみた。

パソコンもしくはスマホタブレットなどを使って、運転免許証の更新を行っている機関と通信接続を行う。そして、人を介さないか、あるいは一部の確認や手続きだけ人を介して、免許証の更新に必要な様々なやりとりや手続きを実現するすシステムの導入は可能かどうか、ということである。

 

免許証に載せる顔写真の撮影は、パソコンにもスマホにもカメラがついているので可能だろう。機種によって解像度は違ってくるが、実際の免許証を見れば分かるように、さほど高解像度の写真が必要とされているとは思えないので問題ないだろう。

視力検査はどうか。これは専用アプリの開発が必要になるだろうか。
モニターに映し出される「C」の開いている方向を回答させ、正しいかどうか確認する。しかし、それだけでなく被験者とモニターとの距離を測る機能なども必要になってくるのではないだろうか。
視認性の良い高精細のモニターを使っている人の方が有利になるかもしれないが、それほど微妙な検査をしているわけではないので、これも問題ないだろう。

講習はビデオを流して見てもらえばいいので、今とほぼ変わらない。放映中に見るのやめて別のことを始めたり、どこかへ行ってしまう人もいるかもしれないが、その対策としては、5分おきくらいに選択式の質問を出すなどして答えてもらえばいい。
そうした工夫をすれば、ビデオを見続けさせることができるだけでなく、むしろ今より意義深い講習内容にすることもできるはずだ。

 

最も重要なのは「本人確認」だと考えるが、どうだろうか。通信を利用しての本人確認は、何となく不正されやすくなってしまう気もしないではない。これは私には分からないが、おそらく防止する方法はあるのではないだろうか。

 

色々と考えて、免許証のリモート更新は本気で取り組めば可能だろうと思った。

しかし、人員や予算の問題もある。また、警察にとっては、システムができても運用が軌道に乗るまで相当に面倒なことになるだろう。それに、更新者の中にはリモート手続きに対応できず現場に行かなければならない人もいるだろうから二重運用になることも避けられない。

長期的には様々な改善と慣れで効率化できるかもしれないが、短期的には作業量がかなり増大する。現在の状況ではその作業量の増大に対応できないのではないだろうか。

また、運転免許証は、いずれマイナンバーカードと統合するという話もあるので、今は運転免許証だけで新しい運用を始めるのは難しい。

 

つまり、現在のコロナ禍対策として「運転免許証のリモート更新システムを導入するのは無理」という結論に至った。

ただし、今後、マイナンバーカードのリモート更新は実現されるかもしれない。そうなれば、マイナンバーカードと統合された運転免許証も、リモート更新が検討されるのではないだろうか。