一週間ほど前に、ミントをジンに詰め込んでミント酒を作ろうと試みた。
うっかり一週間も放置してしまった。一週間も漬け込んでいると、上の写真のようにジンの色が薄黃緑色になってきた。ミントの葉や茎の色素が溶け出たのであろう。
それに、写真ではよくわからないだろうが、ミントの葉が少し黒ずんでいる。気持ちのよい色ではない。一週間は放置のしすぎ、漬け込みすぎたのかもしれない。
正直に言えば「あまり飲みたい気はしない」
それでも、とりあえずグラスに注いでみた。
キレイで鮮やかなミントグリーンなどとは決して言えない色だ。お茶の色に似ているかもしれない。それはそうだろう、どちらも緑葉から抽出された液体なのだから。
まずニオイを嗅いでみた。ミントの香りはしなかった。さらにミントの揮発性もまったく感じられない。ミント酒作りは失敗である。残念だ。
では草クサいかというと、意外にそれほどでもない。そもそもジンという酒はそれ自体が草クサいものである。そのジンにミントという草を漬け込み、この色になったことで、草っぽいニオイが増すかと思えば、そうではなかった。むしろニオイが抑えられている。なぜだろう?
とにかく恐るおそる飲んでみた。やはり、ジン独特のフレーバーが減少している。ミントの風味も感じられず、癖のない味に変質している。
しかし、それなら飲みやすいかといえば、そんなこともない。風味があまりないため、かなりボヤけた味になってしまっていて、旨くないのだ。
どうして風味が減少したのか、その理由はわからない。ジンのニオイとミントのニオイが打ち消しあったのか…… いや、そんなことって有り得るのだろうか。さっぱりわからない。
理由は不明だが大失敗であることは間違いない。
どんな作用でこんなことになってしまったのかわからないが、ミントを入れていた時間が長すぎたことが悪く働いていると推測される。葉っぱが黒ずむまで放置したら駄目だろうね、そりゃね。
またもし試みるとしたら、ミントを入れてからあまり時間を置かずに飲んでみたい。
とはいえ、今回の失敗作も、結局、ひと瓶すべて飲んでしまったので、それほど不味いわけでもなかったのかもしれない。いや、単に私が酒に意地汚いだけか。
とりあえず、悪酔いすることはなかったし、二日酔いになったり体調を壊すようなこともなかったことは付け加えておきたい。