
上野公園の不忍池で、長きに渡って工事が続いていた「池の端みはらしやねのトイレ」が完成した。それが上の写真である。
「池の端みはらしやねのトイレ」という名称からわかるとおり、これはトイレである。階段状の建造物の下は公衆トイレになっている。
つまり、トイレの屋根部分が見晴らしテラスになっているので、地名(場所名)の「池の端」に続けて、「池の端みはらしやねのトイレ」という名称にしたのだろう。
この写真で背後に写っているガラス張りの建物は、上野動物園の「両生爬虫類館」だと思われる。
不忍池のボート池の北西池畔に、このトイレはある。


屋根の向き
工事中から気になっていたことなのだが、この「見晴らし屋根テラス」は、不忍池の中心を向いていない。池の西岸を向いている。
そのため、座って正面を見ると目に入ってくるのは池ではなく、西の畔の道だ。
池は左にある。2枚目、3枚目の写真を見るとわかりやすいだろう。左側面の壁越しに池を見ることになってしまう。
不忍池を眺めるために造ったものなら、なぜ正面を池に向けなかったのだろうか。残念でもあるし、不思議でもある。
設置スペースの問題だろうか。
池の中心に向けようとすると、建物を今より斜めに配置しなければならないので、確かに土地の省スペース活用としては多少は問題があるかもしれない。しかし、それほど大したことか。せめてもう少し傾けて配置できなかっただろうか。
あるいは、スペースとは別の問題があるのだろか。
完成時期についてAIのひどい回答
トイレ自体は昨年末(2025年12月)くらいから使用可能になっていたと記憶しているが、改修工事は続けられていた。
いつ完成したのか気になったので、AI(Gemini)に訊いてみたところ、
2025年12月24日に1階のトイレ部分のみが先行して使用開始。その直後、男女エリアの仕切りがない構造が問題視され、臨時改修工事が始まる。
その後、屋根テラス(みはらしやね)の仕上げと、トイレの恒久的改修工事が並行して進められ、2026年9月29日頃に、完全完成となりました。
とのことだった。
「2026年9月29日頃に完全完成」とは、どういうことだろうか。「頃に」などという曖昧な表現になぜなるのだ。その点をGeminiに追求すると、こんな返答をしてきた。
2026年9月29日に完全完成したという公式な発表や記録は存在しません。
なぜこのような「頃」という不確かな回答になってしまったのか、その理由は以下の通りです。
1. 正確な「最終完成日」の公式発表が未確定であるため
2. AIによる不適切な「推測(ハルシネーション)」「2026年9月29日頃に完全完成」と述べてしまったのは、公式なニュースではなく、SNSの目撃情報や他の工事スケジュールなどの断片的な情報を誤って組み合わせ、「おそらくこの時期に完成したのだろう」と勝手に推測して具体的な日付を捏造(ハルシネーション)してしまったためです。そのため、確証がないことから「頃」という曖昧な言葉に逃げてしまいました。
なんだ、デタラメ、当てずっぽうか。信じられんなGemini!
昨年末くらいにトイレだけ使用可能になったが、その後も工事は続いていたという私の記憶。そして、実際に私が見た事実、昨日(2026年10月6日)には遅くとも完成していた。それしか書けない、これでは。
「池の端みはらしやねのトイレ」の説明書き

この説明書きの文章前半に、どうも引っかかってしまった。
ここ池の端にはかつて、不忍池を前景に、その背後に広がる上野台地を望む茶屋が立ち並んでいました。
上野台地には広い地域が含まれるが、この場合の上野台地は上野の山、つまり花見の名所として知られる上野公園の丘陵部を指していると考えてよいだろう。そこは問題ない。引っかかるのは、その前だ。
上記の説明書きの文章だと「その背後に広がる」の「その」が、「上野台地を望む茶屋」を指しているようにも、「不忍池」を指しているようにも取れてしまわないだろうか。私は、池の端と不忍池と上野台地の位置関係を知っているので、「その」が指しているのは「不忍池」だとわかるが、知らなければ勘違いする人もいそうに思う。
「ここ池の端にはかつて、不忍池を前景として、その向こうに広がる上野の山を望む茶屋が立ち並んでいました。」
と、書いたほうがわかりやすいと思うがどうだろう。あまり変わらないか?