「菖蒲華(あやめはなさく)」に続いて、七十二候のややこしい話し第二弾。
この写真の植物は「半夏生(ハンゲショウ)」である。「半化粧(はんげしょう)」や「片白草(かたしろぐさ)」の別名もある。
本日より七十二候の第三十候「半夏生(はんげしょうず)」である。そして本日は雑節の「半夏生(はんげしょう)」の日でもある。
この段階で、もう面倒な話だが、さらに面倒なことに、半夏生は植物に由来するとされ、その植物とは、この写真の「半夏生」であるという説と、「半夏(ハンゲ)」とも呼ばれる「烏柄杓(カラスビシャク)」のことであるという説がある。
こうなると、何がなんだか、真実は何なのかまったく分からない。そこで「もう真実を突き止めるのはあきらめてしまえ」と、私は提案はしたい。そして、次のように決めてしまえば、少しは気が楽になるはずだ。
雑節の方は「はんげしょう」なのだから、植物の「半夏生」に由来することにする。七十二候の方は「はんげしょうず」なのだから「半夏」が生ずる、つまり「烏柄杓」が「生ずる」ということにしてしまえばいい。